孤独の弊害

イクメン精神科医のダディーです。

今日は孤独について考えてみます。

孤独が実はとても危険である事をご存知ですか?

例えばニュースで「孤独死」という風に言われているものを目にする機会はあると思います。

しかし、ニュースでは主に「家で独りで亡くなり、発見されるまでに時間を要した」という視点で展開されますが、

「その亡くなった方がどの程度社会的に孤立していたか」という点に関しては多くは語られないように思います。

プライバシーの関係から仕方ない事なのでしょうし、

個人の生前の生活がいかに孤独であったとしても、

刺激に溢れ、せわしなく生活している多くの人にとっては

「可哀そうだな」という感情以上のものがわいてくることがないからかもしれません。

孤独にはそれを検討した疫学論文があります。

例えばイギリスの研究では、孤独のインパクトは非常に甚大で、

例えば、孤独は一日15本の継続的な喫煙と同等の健康に対するデメリットである、との報告や

孤独でいることは肥満でいることの2倍致死的であるなどの報告もあります。(残念ながらブログ初心者には元論文の引用を貼るスキルがありません、、、泣)

認知症、高血圧、アルコール依存症、鬱、不安障害、妄想性障害なども孤独であることが引き金となると言われています。

SNSを通じて人と「繋がる」ことが以前よりも容易になりました。

しかし、いわゆるSNSに熱心な人が果たして孤独を感じていないのかどうかはわかりません。

SNSでの充実と個人の心の充足感などに関しては心理学の論文が幾つかあります。

そのうちご紹介出来ればと思います。

じゃあ孤独を回避するにはどうしたらいいの?

これがとても難しい問題だと思います。

こうしなさい、という万能な回答は無いのが現状ではないでしょうか。

しかし、現在の高齢者を観察していると、一般的に社交性という点に関しては女性の方が数倍も男性よりも長けていると思います。

今後このサイトでは孤独の身体への悪影響や現在行われている孤独を改善する試み、そして今から備えて置けることなども紹介していこうと思います。

 

 

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